確定拠出年金を始めてみようかな?と思ったものの、毎月たった5,000円の積立じゃ仕方がないかな?ともお考えのことかと思います。今回は30年間毎月5,000円貯金した場合と、確定拠出年金(iDeCo)で積立投資をした時にどれだけ差が出るかを調べてみました。
確定拠出年金がいまいちよくわからないという方はこちらの記事をご参照ください。
確定拠出年金やiDeCo(イデコ)という言葉は知っていても、難しくてわからないことも多いですよね。123.4万人が加入している確定拠出年金を、世界一わかりやすく詳しくまとめました。また、信憑性を担保するために、各所で政府から発表されている資[…]
また、積立投資には複利の考え方が必須ですので、こちらも参考にしてください。
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銀行に普通預金で貯金したら180万円
銀行預金では超低金利の昨今ではほとんど利息がつきません。都市銀行は以下のように金利が0.001%と横並びです。つまり、120万円は預金口座にないと金利がつきません。しかも金利には20%課税されます。
銀行 | 金利(年利) |
---|---|
みずほ銀行 | 0.001% |
三菱UFJ銀行 | 0.001% |
三井住友銀行 | 0.001% |
りそな銀行 | 0.001% |
仮に120万円口座にあっても金利による利息は1円ですので、ほぼ増えないに等しいでしょう。定期預金にしても0.01%の金利なので状況はほとんど変わりません。しかも貯金の場合はインフレリスクもあります。
手堅く年利3%で運用すると1.6倍の289万円
掛金 | 運用益 | 合計 | 利回り | |
---|---|---|---|---|
10年後 | 600,000 | 98,979 | 697,236 | 16.4% |
20年後 | 1,200,000 | 438,323 | 1,634,238 | 36.5% |
30年後 | 1,800,000 | 1,100,733 | 2,893,500 | 61.1% |
40年後 | 2,400,000 | 2,197,306 | 4,585,842 | 91.5% |
投資で年利3%で運用と言ったら比較的手堅く運用できる利率です。仮に3%で運用したら運用益で110万円になります。確定拠出年金であれば運用益に非課税なのでこのまま受け取ることができます。
※ 実際に受け取る際には住民税・所得税がかかります。
比較的可能な年利5%で運用すると2.2倍の407万円
掛金 | 運用益 | 合計 | 利回り | |
---|---|---|---|---|
10年後 | 600,000 | 175,110 | 771,894 | 29.1% |
20年後 | 1,200,000 | 837,679 | 2,029,224 | 69.8% |
30年後 | 1,800,000 | 2,294,274 | 4,077,286 | 127.4% |
40年後 | 2,400,000 | 5,044,251 | 7,413,362 | 210.1% |
5%程度の投資信託などで30年運用すると、運用益が229万円です。投資額を上回る運用益になります。仮に40年だと利回り200%を超えて、掛金が3倍になります。確定拠出年金の拠出は60才までとなっていますので、20才から拠出した方に限定されます。
少しアクティブに年利8%で運用すると3.9倍の704万円
掛金 | 運用益 | 合計 | 利回り | |
---|---|---|---|---|
10年後 | 600,000 | 306,994 | 900,988 | 51.1% |
20年後 | 1,200,000 | 1,665,118 | 2,846,144 | 138.7% |
30年後 | 1,800,000 | 5,292,558 | 7,045,588 | 294.0% |
40年後 | 2,400,000 | 16,111,868 | 13,819,280 | 575.8% |
8%の利回りで運用すると、30年後にはほぼ4倍になります。180万円の掛金が元利合計で704万円となります。8%の運用商品は多くありますが、もちろんリスクは高まってきます。
確定拠出年金(iDeCo)で毎月5,000円から長期積立投資を始めよう
積立金額が5,000円だとしても30年年間複利で運用すれば、利回り100%を超えることは比較的難しいことではありません。私自身も確定拠出年金(iDeCo)を始めた当初は5,000円からの拠出で始めました。
ライフステージにおいて拠出できる金額に変動があると思いますが、なるべく早く始めるに越したことはありません。もちろん、確定拠出年金の優遇制度を使わない手はありません。